診療時間
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00-13:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - |
| 14:30-18:30 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - |
木曜日・日曜日・祝日 休診
2026.02 20
40代以降になると、過去に治療した歯の再治療が必要になるケースが増えてきます。
多くの方が、「せっかく治すなら見た目もきれいにしたい」「長持ちもしてほしいし失敗はしたくない」という思いを抱えています。
実は、被せ物や詰め物選びで大切なのは、色や形だけではありません。
補綴治療(被せ物・詰め物)を専門的に学んできた立場から、今回は、審美治療を「見た目の改善」だけで終わらせないための考え方についてご紹介します。
index
美しい歯を入れたいと思うと、どうしても白さや透明感に目が向きがちです。しかし、本当に大切なのは長く快適に使い続けられることです。そのためにはまず、歯と被せ物の境目にすき間ができない精密な適合が欠かせません。わずかな段差やすき間は、細菌が入り込み再びむし歯になる原因になります。
また、正しい噛み合わせも非常に重要です。噛む力のバランスが崩れると、特定の歯だけに過剰な負担がかかり、割れや脱離、さらには顎関節への影響につながることもあります。出身校である大阪大学歯学部附属病院補綴科では、こうした噛み合わせの力学的な評価を重視した治療が行われており、その考え方は現在の臨床にも活かされています。耐久性が高く劣化しにくい素材であること、歯ぐきになじみやすい生体親和性があることも、長持ちする被せ物の重要な条件です。
これらの条件をバランスよく満たす素材として、近年選ばれることが多いのがセラミックです。セラミックは見た目が自然で美しいだけでなく、表面がなめらかで汚れが付きにくいという特徴があります。また、変色しにくく、長期間にわたって安定した状態を保ちやすい素材です。
金属を使わないため歯ぐきが黒ずみにくい点もメリットのひとつです。ただし、どれほど優れた素材であっても、噛み合わせの設計や調整が不十分であれば、十分な性能を発揮できません。噛み合わせ認定医としての視点から、見た目と同時に機能面まで考慮した素材選択と設計を行うことが重要だと考えています。
私たちが考える審美治療のゴールは、単に歯を白く整えることではありません。顎の動きに無理がなく、全体の噛み合わせが調和していること、しっかり噛める機能的な歯がそろっていること、そして、むし歯や歯周病のリスクが低い、安定した口腔環境が保たれていることが大切です。補綴科で培った診断力と噛み合わせ治療の知識をもとに、これらを総合的に満たす状態を目指しています。見た目の美しさは、その結果として自然に備わるものだと考えています。
被せ物を入れる際も、顎の動きに合わせた噛み合わせの調整を丁寧に行い、特定の歯に負担が集中しないよう配慮します。また、口元だけでなく顔全体とのバランスを見ながら形や大きさを検討することで、その人らしい自然な仕上がりを目指します。
被せ物や詰め物の治療は、単なる修理ではなく、これから先の健康を左右する大切な選択です。見た目の美しさだけでなく、機能、噛み合わせ、口腔環境まで整えることで、初めて“質の高い審美治療”といえます。専門的な知識と経験に基づいた診断のもと、「なんとなく」で選ばず、将来を見据えた治療を考えてみましょう。
当院のInstagramでもご紹介しております。
投稿はこちら