2026.03 13
「セラミックを入れると口臭が強くなるらしい」そんな噂を耳にしたことはありませんか?
見た目が美しく、金属を使わないため人気の高いセラミック治療ですが、一方で「臭いが気になる」という声があるのも事実です。
しかし結論からお伝えすると、セラミックそのものが臭いを発することはありません。
今回はその真相と、口臭を防ぐために本当に大切なポイントについて解説します。
index
まず知っていただきたいのは、セラミックは無臭の素材であるということです。銀歯のように金属イオンが溶け出す心配もなく、審美性や清潔感に優れた素材です。それでも臭いが発生するケースがあるのは、セラミックそのものではなく「周囲の環境」に原因があるからです。
① 汚れの蓄積
セラミックと天然歯の境目には、わずかな段差や接着部分が存在します。適合が悪い場合、その隙間にプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。プラークの中には細菌が多く存在し、タンパク質を分解する際に揮発性硫黄化合物というガスを発生させます。これが口臭の原因になります。
② 二次カリエス
セラミック治療をした歯の下で虫歯が再発することを「二次カリエス」といいます。時間の経過とともに接着部分に微細な隙間が生じ、そこから細菌が侵入することがあります。内部で虫歯が進行すると、見た目では分かりにくいまま臭いの原因になります。
③ 歯周病
被せ物の適合が悪い場合、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。歯周ポケットが深くなると細菌が繁殖し、膿や強い臭いの原因になります。
ポイントは二つあります。それは「精密な適合」と「適切なケア」です。精度の高い治療によって隙間を最小限に抑えることで、汚れの溜まりにくい状態を作れます。当院では将来の二次カリエスを防ぐため、精密な診査・設計のもと治療を行っています。さらに、歯科衛生士による専門的なクリーニングや、最新設備を用いたチェックで、再発リスクを徹底的に管理しています。そしてご自宅では、丁寧なブラッシングに加え、フロスや歯間ブラシを併用することが重要です。マウスウォッシュは補助的に活用し、基本は物理的に汚れを落とすことを意識しましょう。
数年前に入れたセラミックを、特に問題がないからと放置していませんか?見た目がきれいでも、内部では変化が起きている可能性があります。セルフケアだけでは落としきれない汚れは確実に蓄積します。「最近歯科医院に行っていない」「自分の口臭は大丈夫かな」と少しでも気になったら、まずは専門的なクリーニングを受けてみましょう。
セラミックが臭うというのは誤解です。原因は素材ではなく、適合精度と日々のケアにあります。正しい知識を持ち、定期的なチェックと丁寧なケアを続けることで、美しさと清潔感を長く保ちましょう。
当院のInstagramでもご紹介しております。
投稿はこちら